50年のパートナーシップ、そしてその先へ

フォーラムにおける署名式の様子
日本とIDBグループのパートナーシップ50周年を記念する「Japan–LAC Business Forum 2026」が、2026年8月24日から26日にかけて開催されました。本フォーラムには、24か国から1,000名を超える参加者と400社以上の企業関係者が集い、日本と中南米・カリブ地域(LAC)との間のビジネス、貿易、投資関係のさらなる強化に大きく貢献しました。
本フォーラムには、IDBグループのイラン・ゴールドファイン総裁をはじめとする幹部、日本およびLAC諸国の閣僚級・政府高官、企業経営者、投資家、投資促進機関、商工会議所、経済団体、金融機関など、官民双方から多様な関係者が参加しました。
2日間にわたるセミナーでは、戦略的パートナーシップ、貿易・投資統合、エネルギー安全保障と重要鉱物、持続可能な食料システム、シルバーエコノミー、防災・災害リスク管理、ベンチャーキャピタル、官民連携(PPP)、IDBの調達機会、デジタル・トランスフォーメーションなどの重要テーマについて、セッションや国別ピッチが開催されました。
また、フォーラム期間中には約660件の個別商談(ビジネスマッチング)が行われ、日本企業や投資家と、IDBグループ加盟21借入国の投資促進機関および民間企業との交流が促進されました。これらの対話を通じて、新たなパートナーシップの構築や、中南米・カリブ地域における具体的なビジネス・投資機会の創出につながりました。
3日目には、LAC地域からの約100名の参加者が3つのグループに分かれ、川崎重工業の「CO-Creation Park」、日本最大級の火力発電所の一つでありアンモニア混焼技術の先駆的な取り組みを進めるJERA碧南火力発電所、ならびにアスクによる講義後にナカムラロジスティクスの冷凍・冷蔵倉庫を訪問しました。参加者は、日本の先進技術やイノベーション、持続可能性への取り組みを現場で学び、産業分野における高い技術力への理解を深めました。
フォーラム期間中に達成された主な日本政府および関係機関との協定、覚書、協力イニシアティブは、下記のとおりです:
1. 財務省(MOF)とのJapan Resilience Initiative(JRI)の拡大:Japan Special Fundにおいて、重要鉱物、質の高いインフラ、農業分野の案件形成・実施を支援するためのファシリティに1,000万米ドルの追加拠出を行い、総額を3,000万米ドルに拡大。
2. 保健・介護分野における新たなパートナーシップの締結:MOF、JICA、IDBグループの間で、保健システム、長期ケア、デジタルヘルス分野の推進に向けた協力強化に合意。
3. JICA COREファシリティの拡充:協力期間を2031年まで延長するとともに、ファシリティ規模を40億米ドルから50億米ドルへ拡大。新たに重要鉱物および農業分野を重点分野として追加。
4. TADAC信託基金の拡充:IDB InvestとのJICA協調融資枠を10億米ドルから15億米ドルへ拡大。
5. JBIC・IDBグループ間の協力覚書(MOU)の更新:中南米・カリブ地域全体における民間資本の動員と持続可能な投資の促進に向け、協力関係を強化。
6. NEXI・IDBグループ間初の融資保険案件:ブラジル・エスピリトサント州における開発事業を支援する約2億米ドルの融資保険案件に署名。本案件は、2022年の貿易保険法改正後、日本の輸出信用機関による初の国際機関向け直接リスク引受案件。
7. 国土交通省(MLIT)との協力覚書締結:交通、水・衛生、住宅、都市開発分野における強靭なインフラ整備を推進するため、国土交通省との協力を強化。
フォーラムのハイライト動画および詳細情報は、以下のウェブサイトよりご覧いただけます。 https://cloud.mail.iadb.org/JAPAN-LAC
本フォーラムを通じて、日本と中南米・カリブ地域を結ぶ架け橋をさらに強固なものとし、今後50年、そしてその先を見据えた協力、投資、共通の繁栄に向けた新たな礎を築くことができました。本フォーラムの成功にご尽力いただいた全ての関係者の皆様をはじめ、登壇者、出展者、そして参加者の皆様に、心より感謝申し上げます。

フォーラムにおけるビジネスマッチングセッションの様子
IDBグループについて
米州開発銀行グループ(IDBグループ)は、ラテンアメリカ・カリブ地域における生活水準向上のための主要な資金供給および知見提供機関です。IDBグループは、域内の公共部門との連携を通じて民間部門の発展を支援する米州開発銀行(IDB)、民間企業およびプロジェクトへの直接的支援を行うIDB Invest、ならびに起業家精神に基づくイノベーションの促進を担うIDB Labで構成されています。
米州開発銀行と日本の取り組み
日本は1976年に初の非地域加盟国となりました。それ以来、日本は資金面と人的資源の両面で貢献し続けています。
米州開発銀行(IDB)
60年にわたり政府と連携して進歩と発展を促進してきました。
米州投資公社(IDB Invest)
民間部門を支援し、事業成長を促進する投資ソリューションを提供しています。
イノベーションラボ(IDB Lab)
包括的な成長を促進し、開発の課題に取り組んでいくための革新的な戦略を模索し実施しています。