米州開発銀行は、中南米・カリブ海諸国(LAC)に対する開発資金の主要な供給源です。人々の生活向上に貢献できるように、3つの専門機関を通して、金融ソリューションと開発専門知識を、公共及び民間部門に提供しています。

60年にわたり政府と連携して進歩と発展を促進してきました。

民間部門を支援し、事業成長を促進する投資ソリューションを提供しています。

包括的な成長を促進し、開発の課題に取り組んでいくための革新的な戦略を模索し実施しています。

IDBアジア事務所(ASI)は、アジア地域の政府、企業、学術機関、慈善家、投資家などの関係者に対し、中南米・カリブ海諸国(LAC)での生活向上を目指すゲートウェイとして役割を果たしています。
ASIは、アジア地域に拠点を置く団体からの資源調達を積極的に推進するとともに、個人や機関と、地域内の豊富な投資およびパートナーシップの機会とを結びつける役割を担っています。このため、ASIは、知識共有のプラットフォームの開発や、IDBおよび中南米・カリブ海諸国(LAC)全般に関する対話に取り組んでいます。

日本は1976年に初の非地域加盟国となりました。それ以来、日本は資金面と人的資源の両面で貢献し続けています。1991年(名古屋)と2005年(沖縄)の2回年次 総会を開催し、1995年には東京事務所(現アジア事務所)を開設しました。
日本はIDBの株式を5%保有しており、非域内加盟国の中では筆頭株主です。

日本特別基金(JSF)は、IDBで最も古いアクティブ・ドナー信託基金の1つであり、技術協力(TC)活動のための無償資金を提供しています。1988年に設立されたJSFは、IDBの能力開発、インフラの改善、環境保護、生産部門の促進を支援してきました。JSFは約4億米ドルにのぼり、650以上のプロジェクトで地域に貢献しています。重点分野は、インフラ開発、貧困削減、環境の持続可能性、民間セクター開発、イノベーションと技術などです。

IDBはJICAと2011年に再生可能エネルギー及び省エネルギー分野における協調融資枠組み(CORE)の覚書を締結しました。2021年、この枠組みは「経済復興と社会包摂協力(CORE)」と改名され、対象分野を質の高いインフラ、防災、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジに拡大しました。この枠組みの下、JICAは同地域に約27億米ドルの出融資契約に調印しました。最近のプロジェクトには、2023年にブラジルのDr.ConsultaへのIDB Investとの最初の共同出資があります。同プロジェクトを通じ、医療サービスへのアクセス向上を支援し、新しい医療技術のイノベーションを促進しています。

IDB Lab(日本が約30%を出資)は2021年にJICAとともにTSUBASAという名前のオープンイノベーションプログラムを立ち上げました。TSUBASA(日本語で「翼」を意味する)は、日本のスタートアップ企業の革新的なソリューションを通じて、ラテンアメリカ・カリブ海地域の開発課題に対処することを目的としています。これまで2回のプログラムの成功により、オープンイノベーションチャレンジを通じて19件の提案が発掘され、現地パートナーとのマッチング支援やユースケースおよび開発効果の洗練を行うためのインキュベーション/アクセラレーション支援を受けました。2024年8月現在、IDB Labは6つの技術協力プロジェクトを承認し、地域全体でさらに6つの潜在的なプロジェクトに取り組んでいます。IDB LabとJICAは、2024年3月に第3弾のプログラムを新たに採択された9社と共に開始し、現在インキュベーション/アクセラレーション支援を実施中です。

ラテンアメリカおよびカリブ海地域で遠隔メンタリング プログラムを実施するために、日本特別基金はプロジェクト ECHO を通じてウルグアイ共和国大学を支援しました。 プロジェクトの一環として、エクアドルの Cedia Hub は 10 か所のテレクリニックを通じて 400 人を超える最前線の職員を支援しました。 これらのクリニックは、非感染性疾患患者の精神的健康状態と、出生前および周産期の健康に重点を置いています。

IDB と国際協力機構 (JICA) の間の永続的なパートナーシップは、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国の持続可能な開発の追求において前向きな成果をもたらし続けています。 2022年、JICAはエクアドルの生活改善のために並行協調融資として200万ドルを提供した。 この資金は、パンデミックによる経済的悪影響から脆弱な人々を守り、特にジェンダーに基づく経済格差への対処に焦点を当てて雇用創出を促進することを目的としています。 JICAは、ペルーの優先自治体12の環境条件を改善するために、並行して4,500万ドルの協調融資を提供した。 現在までに、IDBとJICAの間のCORE協定の枠組みに基づいて22億ドルの協調融資が承認されており、2026年までに30億ドルの協調融資に達することを目標としている。
I DBグループは、ラテンアメリカおよびカリブ海地域の選ばれしパートナーとなり、これら地域の社会的・経済的な変革を推進するため地域の脆弱性に対処し、その潜在能力を引き出うとともに、気候変動に積極的に対応していく。
米州開発銀行は、多様で才能豊かな成果志向のプロフェッショナルが集まるコミュニティです。目的意識と情熱を持って取り組める、やりがいのある環境です。
米州開発銀行では、企業ニーズや中南米・カリブ海諸国(LAC)のプロジェクトに向けた様々な調達機会を提供しています。国際調達への入札にご興味がある業者様は、以下より詳細をご確認ください。