米州開発銀行(IDB)は、2025年4月11日に日本国会において、米州投資公社(通称IDB Invest)への加入に関する法案の改正が承認されたことに対し、日本の皆さまに心より感謝申し上げます。
日本は、当行の最初の域外国メンバーとして、そして現在では民間セクターに焦点を当てた国際開発金融機関(Multilateral Development Bank)への転換を力強く支えてくださる存在として、約50年にわたり中南米・カリブ海諸国およびIDBの揺るぎないパートナーであり続けてくださいました。中南米各地の日系コミュニティをはじめとする深い文化的・人的な結びつきも、両者の関係をさらに強固なものにしています。
このたびの承認は、両者のパートナーシップにおける重要な節目であり、民間資本の動員に向けた新たな「Originate-to-Share」型ビジネスモデルを含む取り組みを通じて、中南米・カリブ海地域の機会を拡大し、同地域がグローバルな課題への対応により大きな役割を果たせるよう支援するという、我々の共通の決意をさらに強めるものです。
IDBのイラン・ゴールドファイン総裁は、「今回の承認は、日本が中南米・カリブ海地域における民間主導の開発と多国間協力を通じて人々の生活向上に貢献し続けるという強い意思を示すものである」と述べています。
IDBは、日本を戦略的パートナーとして迎えられることを大変光栄に思っており、今後もこの協力関係を一層深めてまいりたいと考えております。
IDBについて
米州開発銀行(IDB)は、ラテンアメリカおよびカリブ海地域の人々の生活向上に貢献しています。1959年に設立されたIDBは、この地域の公共セクターと協力し、持続可能で包括的な開発のためのインパクトのある革新的なソリューションを設計し、実現するために活動しています。融資、技術的専門知識、知識を活用し、26カ国の成長と福祉を促進しています。
IDBインベストについて
IDB インベストは、民間セクターを通じて中南米・カリブ海諸国加盟国の経済発展を促進することに注力している国際開発金融機関です。IDB インベストは、持続可能な企業やプロジェクトに資金を供給することで、財務成果を実現し、地域の経済、社会、環境の発展を最大化することを目指しています。また、運用資産総額210億ドル、25か国において394以上のクライアントを有し、さまざまな業界のクライアントのニーズに応じた革新的な金融ソリューションおよびアドバイザリーサービスを提供しています。
IDBラボについて
IDBラボは、米州開発銀行グループのイノベーションおよびベンチャーキャピタル部門です。IDB ラボは、中南米・カリブ海諸国における社会的包摂、環境対策、生産性向上を推進する新たな方法を模索しています。また、資金、知識、そしてネットワークを活用し、初期段階の起業活動を支援するとともに、新技術の育成、革新的な市場の活性化し、既存セクターの触媒化に取り組んでいます。
米州開発銀行と日本の取り組み
日本は1976年に初の非地域加盟国となりました。それ以来、日本は資金面と人的資源の両面で貢献し続けています。
米州開発銀行(IDB)
60年にわたり政府と連携して進歩と発展を促進してきました。
米州投資公社(IDB Invest)
民間部門を支援し、事業成長を促進する投資ソリューションを提供しています。
イノベーションラボ(IDB Lab)
包括的な成長を促進し、開発の課題に取り組んでいくための革新的な戦略を模索し実施しています。