IDB InvestとJICA、エクアドルの女性起業家支援に向けたBanco Solidarioへの融資を発表-

IDB Investと国際協力機構（JICA）は、エクアドルのBanco Solidario S.A.と最大2,000万ドルの融資契約を締結しました。本契約は、同国の女性マイクロ起業家による資源へのアクセスを促進することを目的としています。融資は、IDB Investによる最大1,000万ドルのシニアローンと、JICAによる最大1,000万ドルのパラレルローンで構成されています。

この資金は、女性が経営するマイクロ企業向けのBanco Solidarioの貸出ポートフォリオの成長を促進するために活用されます。女性に焦点を当てた金融包摂の促進は、資源へのアクセスの拡大、業務の強化、雇用創出のための重要な鍵です。これらのマイクロ企業は、国の経済成長に貢献するだけでなく、機会の創出や経済的自立の推進にも寄与しています。

本プロジェクトには技術的支援も含まれており、IDB Investは、情報収集およびモニタリングシステムの強化を通じて、Banco Solidarioの信用インパクト評価および報告能力の向上を支援します。

IDB Investの金融セクター部門マネージング・ディレクター兼チーフであるマリセラ・アルバレンガ氏は「IDB Investの関与は、エクアドルにおける持続可能な経済成長を促進するという私たちのコミットメントを再確認するものです。Banco Solidarioは当行にとって重要な戦略的パートナーの一つであり、マイクロ企業への資金アクセスを拡大することで、経済発展と雇用創出に対して実質的なインパクトを生み出しています」と述べています。

Banco Solidarioのジェネラル・マネージャーであるエディソン・ビテリ氏は、「包摂への取り組みはBanco Solidarioの存在そのものに深く根ざした価値です。社会的に脆弱な立場にある女性たちと共に取り組むことは、この国にいまだ存在する格差や、多くの世帯において女性が世帯主を務めているという現状を踏まえると、特に重要です。女性を社会的・経済的に包摂することは、家族全体や人生の他の側面においても波及効果をもたらします。こうしたアプローチに基づき、現在では当行が初めて金融システムに取り込んだ顧客のうち、62％が女性です。より包摂的で公平なエクアドルの実現に向け、IDB InvestおよびJICAの支援に深く感謝しています」と述べています。

JICA民間連携事業部の安井毅裕部長は、「Banco Solidario S.A.のような名高いパートナーと協力できる機会を得られたことを大変嬉しく思います。同行は、女性、若者、移民など、社会的に脆弱な立場にある人々の金融包摂において優れた実績を築き、洗練されたビジネスモデルを構築してきました。本取引を通じて連携をさらに深め、金融包摂に対してポジティブなインパクトをもたらすことで、今後数年にわたり、脆弱な人々の生活向上、格差と貧困の削減に貢献していきたいと考えています」と述べています。