米州開発銀行(Inter-American
Development Bank:IDB) はどのような仕事をしているか、そして日本がどのような役割を果たしているのかをわかりやすく説明します。
米州開発銀行(IDB)の役割

IDBは1959年に中南米の国々の経済・社会発展を進める目的で設立されました。同じような国際開発機関には、世界銀行、アジア開発銀行、アフリカ開発銀行、欧州復興開発銀行があります。
IDBを含めたこれらの国際開発機関は、その目的のために経済基盤を支える道路、橋、発電などのインフラ設備や、行政組織の強化・効率化といった組織・制度開発、また環境問題や復興支援などにも資金を提供して、持続的な経済成長に支えられた貧困削減を推進しています。
米州開発銀行(IDB)の仕組

IDBの本部はワシントンDCにあります。IDBの最高意思決定機関は総務会(加盟国の財務大臣あるいは中央銀行総裁が代表)ですが、ほとんどの日常業務は理事会に権限が委任されています。IDB総裁は日常業務の運営を行う事務局のトップです。IDBの政策やプロジェクトなどは事務局で企画・立案され、理事会で審議・承認されたあと、実施されます。

*1: 現在の総裁は、ルイス・アルベルト・モレノ (コロンビア)
2005年末現在職員数:1989名
うち日本人:18名
ラテンアメリカ・カリブ海諸国
IDBが支援の対象にしているのは、ラテンアメリカとカリブ海に面している国々です。現在、借入国として26カ国が加盟しています。日本よりは19世紀からこの地域に移民が出ていて、現在120万人以上におよぶ、日本以外では一番大きな日系人社会を形成しています。また鉱物資源や農産物の多くをこの地域から輸入していて、ラテンアメリカ・カリブ海諸国は日本ととてもつながりの深い地域です。

日本政府の役割

政府の行う開発援助には、特定の途上国に直接支援を行う二国間援助と、国際開発機関への参加を通じて行う多国間援助があります。
日本政府はIDBに資金を拠出して参加するとともに、総務会と理事会に代表を派遣していています。日常業務では日本政府側の担当である財務省とIDB側の日本政府の代表である理事室が密に連絡を取り、理事会で日本政府の意見が反映されるように働きかけています。
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