電力で潤いを
複数の融資スキームで電力危機を乗り切る水道公社

ポール・コンスタンス

水の供給や浄化、排水に必要となる電力を火力発電に頼る水道会社にとって、原油高は切実な問題だ。そのうちの1つ、ニカラグアの水道公社ENACALでは電力コストが過去3年で約3倍に膨れ上がり、料金収入の半分近くが電力費の支払いにあてられるにまで至った。IDBは、ENACALに対し3,000万ドルの融資を2008年に開始。その先駆けとして、IDBの「持続可能なエネルギー及び気候変動イニシアティブ(SECCI)」のエネルギー効率化プログラム(EEP)でENACALの電力使用状況と設備状態を評価したところ、1,900万ドルの設備投資によって2,900万ドルの初期コストを削減できることが判明した。「多くの課題に直面する中で各課題についてじっくりと検証する機会がなかったが、EEPでは問題への対応策が迅速に打ち出された」とENACALのエドワルド・ヘレスは語る。「エネルギー効率の向上がサービスの改善をもたらし、結果として貧困削減にもつながった有意義な例だ」と語るのはSECCIのファン・パブロ・ボニージャ。この経験を他の国に応用したいという。

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ニカラグア:エネルギー高効率型ポンプと交換される予定のポンプ

全文は、http://www.iadb.org/idbamerica/index.cfm?thisid=4529(英文)にてどうぞ。

良識あるロビイスト
事業開発やインフラ整備への障害を取り除く「グルポヘストル(世話人会)」

ダニエル・ドロスドフ

1930年にドイツ人技師によってグアテマラのケツァルテナンゴに建てられた駅は、その後軍用基地として使用され、2004年にはアートスクールやスポーツ施設、会議室や劇場等を収容する総合施設、「ケツァルテナンゴ文化交流センター」として生まれ変わった。その立役者となったのが地元の事業者・専門家団体「グルポヘストル(世話人会)」。全国44支部から成るグルポヘストルは都市・農村開発支援として、(1)競争力強化対策(投資誘致、諸手続きの簡略化等)、(2)プレフィージビリティ/フィージビリティ調査、(3)自然災害時支援、(4)地域横断型の公共事業(観光振興等)、を展開している。グルポヘストルはこれまでにIDBから14万8,000ドルの資金供与を受け、IDBが運用する日本特別基金(JSF)から18万7,000ドルの拠出を得ている。

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グアテマラ:色とりどりの衣装(ケツァルテナンゴのイクスキット美術館)

全文は、http://www.iadb.org/idbamerica/index.cfm?thisid=4505(英文)にてどうぞ。

「緑の取引」で盛り上がるグアテマラの観光業
環境への配慮が生み出す新たなビジネス

ダニエル・ドロスドフ

観光客の観光目的は単に遺跡の見学を楽しんだり、おいしい食事を堪能したりするためだけではない。彼らの多くは自然とのふれあいにも関心を持っている。事実、観光客の環境意識は一般の人より高く、したがって「緑の取引(Green Deal)」を推進する企業として認証された事業者のサービスへの関心も高くなる。グアテマラのペテン県フローレスの地元企業間ではそんな認識が高まりつつある。「緑の取引認証制度」とは、ペテン県で活動する55の観光事業者を会員に抱える観光ビジネスセンターが推進する事業で、環境保護活動やエネルギー保全活動に力を入れているホテル、飲食店や旅行会社は同制度の下で認証を受けることができる。IDBの多数国間投資基金(MIF)は、観光ビジネスセンターが推進するネットワークプログラムに対し40万ドルを供与。MIFが実施した評価では、プログラムに参加した観光事業者のサービスは大きく向上した点が明らかとなった。

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グアテマラ:「緑の取引認証」を取得したベネディクト・グリハルバ(写真)のレストランや旅行会社は大盛況

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