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デイビット・マングリアン
エクアドルの首都、キトの市街は1978年、ラ米で初めて国連教育科学文化機関(UNESCO)の文化遺産に登録された。しかし1980年代初頭から富裕層を中心に人口の流出が始まり、それに伴い小売業やサービス業も衰退し始めた。そこでエクアドル政府は諸外国での歴史地区保全の取り組みを参考に、歴史的建造物の修復だけでなく地元経済の活性化も視野に入れた包括的な計画に着手。IDBが技術支援を提供したこの計画は野心的なもので、中央政府主導の従来の手法から大きく転換し、草の根レベルでの民間企業の参加が呼びかけられた。また、計画の実施・運営はEmpresa del Centro Historico de Quito(ECH)という非営利の開発団体に委託され、IDBも1994年にECHに対し4,100万ドルの融資を承認した。ECHは開発事業の先行投資リスクを引き受けることで民間の投資誘致に取り組んでいる。巨大投資の誘致は金融危機の影響もあって難しい局面を迎えているが、官民パートナーシップの効果が実証されたことで、少しずつ投資家の関心が強まり始めているのも事実だ。
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