10月3日から5日の3日間、アジア事務
所は日本−IDB奨学金受給学生(以下、「奨学生」と略す)を対象とした研修セミナーを開催しました。
このセミナーは、96年から毎年日本で開催され、成績優秀な奨学生を日本に招聘し、IDBの活動や日本とLAC地域との関係を学んでもらうと共に、日本の文化や社会などに直に触れてもらうことを目的として行われています。本年度は、9名の奨学生が参加しました。
奨学生はまず財務省を表敬訪問し、山崎達雄審議官より日本とラ米との関わりについて説明を受け、将来の活躍につき期待と激励を受けました。引き続きアジア事務所にて、それぞれの国でのIDBの役割等についての説明を受けた外、元IDB職員の新出武雄氏より、日本の歴史、社会、文化、ビジネスの現状等について講義を受けました。
ラウンドテーブルでは、約40人の参加者を前に、奨学生がそれぞれの出身国と個々の学んだ専門分野についてプレゼンテーションを行い、活発な質疑応答が行われました。また、このセミナーには、財務省の越川和彦副財務官も出席されました。
その後、横浜国立大学留学生と交流会が開催され、日本の経済の成り立ちに関するビデオ“ECONOMY-The Elements of the Prosperity-”を視聴した後、ラ米諸国も含め世界各国から留学している学生と意見交換会を行いました。
また、滞在期間中に三菱商事本社を訪問し、地域総括部米・欧州・中東チームマネージャー田中仁郎氏、国際戦略研究所経済調査チーム古屋高毅氏、トレジャラーオフィス・コーポレートファイナンス室内田大三郎氏、業務部米州チーム・中南米担当長谷川佳那氏より日本の「総合商社」の役割と活動状況、三菱商事の歴史、同社のビジネス・モデル等について説明を受けました。学生の出身国と三菱商事とのビジネス関係など、学生から活発な質問が出されました。
わずか3日間の短い研修ではありましたが、学生たちにとっては、日本の文化、社会、ビジネスなどについて学ぶ良い機会になったものと思います。奨学生の皆さんがそれぞれ出身国で大いに活躍されることを期待しています。
日本−IDB奨学金制度は、IDBと日本政府の合意の基づいて1991年に設立された制度。100%日本政府拠出の資金により運営されており、IDBの借入加盟国の学生に大学院で開発関連分野を学ぶ機会を与え、彼らが培った知識と技能を自国の社会・経済発展のために貢献できるよう支援することを目的としている。設立以来、延べ613人が受給している。卒業後は最低2年間、母国に戻って仕事に就くことが義務付けられている。
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