2006年10月4-6日の3日間、IDB駐日事務所では日本−IDB奨学金受給学生を対象とした研修セミナーを開催しました。
1996年より毎年実施している日本でのこのセミナーは、日本−IDB奨学金受給学生の中から優秀な学生を選んで日本に招聘し、米州開発銀行の活動や中南米と日本との関係を学んでもらうと共に、日本の文化・社会などに直に触れてもらうことを目的として行っているもので、本年度はアメリカ(南北米)、ヨーロッパ(イタリア・スペイン)及び日本の大学(島根大学、筑波大学)で学んだコスタリカ、コロンビア、ドミニカ共和国、ニカラグア、ブラジル、ペルー、ホンデュラス、メキシコ出身の学生計10名が参加しました。
研修一日目は財務省を表敬訪問し、古澤満宏審議官と日本とラ米との関わりについて討議し、今後の学生の自国での担うべき役割とその活躍について激励を受けました。引き続きIDB駐日事務所にて、ファウスト・メディナ-ロペス次席より米州開発銀行の役割等についての説明を受け、また元IDBバルバドス事務所次席渡邊昇氏より日本の社会と文化についての大変興味深い講義を受けました。その後行われた奨学生の発表会においては約70人もの聴衆の参加を賜り、財務省小林敏雄審議官(元IDB駐日事務所長)より開会の辞を頂いた後、学生によるそれぞれの国について、また、個々の学んだ専門分野についてプレゼンテーションが行われ、活発な質疑応答が行われました。引き続き行われたレセプションでは(独)国際協力機構上田善久理事(IDB駐日事務所初代所長)より歓迎のご挨拶を賜り、打ち解けた雰囲気の中、各界(官・民・学)の方々と交流を深めました。
二日目は筑波大学の留学生との交流会においては、“経済・社会発展のツールとしての奨学金と頭脳流出”をテーマに、ラ米のみならず世界各国からの留学生と大変意義深い意見交換を行いました。
三日目はまず、三菱商事株式会社を訪問し、戦略研究所アシスタントマネージャーの田中真紀氏、および地域総括部米・欧州・中東チーム、マネージャーの田中仁郎氏より日本独特の形態である“総合商社”について、ラ米との関わりや三菱商事の歴史、同社のビジネス・モデル等について貴重な講演を頂き、学生からは活発な質問が飛び交っていました。プログラムの最後としてパナソニック東京センターを訪問し、最先端の技術を見学し、松下電器産業株式会社の企業としてのコンセプト、次世代エネルギーについて細やかな説明を受けました。
わずか3日間の短い研修ではありましたが、学生たちはIDBの役割についてまた、日本の文化・社会についても改めて理解を深め、刺激を受けたものと考えています。帰国後、母国での彼らの大いなる活躍を期待しています。
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