スリナム トリニダード・ドバコ
IDB借入加盟国紹介
スリナム共和国

国名: スリナム共和国
位置: 南米大陸北部
面積: 163,000km2
首都: パラマリボ
人口: 48万人
政治体制: 立憲民主主義
公用語: オランダ語(英語も広く使われています)
通貨: スリナム・ギルダー(2004年よりスリナム・ドル)

地図
目的地スリナム
旅行の目的地にスリナムを選ぶということはバラエティに富んだ日程が組めるということ。スリナムは地球という星の上で多彩な文化が集まる場所。地球同様、美しい自然にも恵まれています。

原生林に覆われていることから「アマゾンの鼓動」とも呼ばれ、訪れる人たちにたくさんの可能性と新しい体験をプレゼントしてくれます。きついトレッキングの後には数百万本の木々で埋め尽くされた樹海を見下ろす機会が与えられます。そこは地球の肺−スリナムが誇る熱帯雨林です。きっと地球のてっぺんに立ったような気分を味わえることでしょう。食事をとりに町に出かければ、この国の人たちがいかに親切か肌で感じることができ、1日を充実した気持ちで終えられるはずです。

 
祭りに着飾る子供たち
祭りに着飾る子供たち
美しい夕日
美しい夕日
伝統的な建築様式のバンガロー
伝統的な建築様式のバンガロー
 
壮大な自然
壮大な自然
 
豊かな自然を満喫して下さい
豊かな自然を満喫して下さい

旧オランダ領としてのスリナムの歴史は今でもその面影を色濃く残しています。1499年まで、この地にはアラワック族、カリブ人、トリオ・アメリカンインディアン(Trio American Indians)などの先住民族だけが住んでいました。16〜17世紀に入ると、フランス人やイギリス人、オランダ人、ユダヤ人などの入植者が増え始めます。1667年、オランダはニューアムステルダム(現在のニューヨーク)とスリナムとの交換協定に同意しました。1863年に奴隷制度が廃止されると、インドやインドネシア(ジャワ島)から労働者たちがスリナムにやってくるようになりました。

こうして、ありとあらゆる肌の色が集まった、世界でもまれな多彩な人種のパレットの国が作られたのです。

スリナムでのアクティビティ
スリナムでは冒険に挑んだり、未開の地に分け入ったりするだけでなく、木陰のハンモックに寝そべったり、プールで泳いだりといった楽しみもあり、町で何時間もかけてゆっくりとショッピングするのもまた格別です。スリナムには木彫細工やビーズ・アクセサリーなどのほか、優れた手工芸品など、この国ならではの特産品や工芸品、民芸品がたくさんあります。町の市場に行けば、見たこともないような野菜や、色彩豊かで甘い香りをただよわせるトロピカル・フルーツに出会えます。

歴史
パラマリボの通りを行けば、スリナムの歴史そのものに出くわします。グリーンのよろい戸が付いた木枠の窓がある白い木造建築物は植民地時代の物語を伝えてくれるよう。この街は建築学の精華として高い評価を受けています。国内のいたるところにある記念碑はスリナムにとって重要な日付や出来事を記録したものです。クワァクの像は奴隷制度の廃止を記念したものであり、海辺に生えたインドセンダンの木は東インド諸島からの移民たちのことを思い出させてくれます。

市内にある墓地も一度訪れてみてください。ジェトウィン族のほか、ユダヤ人や中国人の墓地もあります。森林の中や川沿いには、かつてのプランテーションの生活の物言わぬ証人たちに出会えます。なかにはコロンブス以前の時代の遺跡もいくつか発見されています。海岸地帯では土を盛り上げて作った塚が見られますが、これは数世紀前、この地にアメリカインディアンの集落があったことの証拠です。

文化
スリナムの祝祭日には複雑な人種構成が反映されています。中国の新年には竜の山車が町に繰り出し、ヒンズー教徒はホリ・クァグワを祝い、奴隷制度の廃止を祝う7月1日の祭りがあり、12月25日は独立記念日です。忘れてならないのが年末になると毎年4日間にわたって開催されるウォーキング・イベントと新旧の年を祝う行事で、町中に爆竹の音が響き、ストリート・パーティがあちらこちらで開かれます。例年、スリフェスタ協会(Surifesta association)が年末年始の祭事に関わるすべてのイベントを統括し運営しています。

スリナムではそれぞれの地域が独特の表情を持っています。神殿や教会、礼拝堂などが町の景観の重要なアクセントになっています。首都パラマリボの中心部では、シナゴーグ(ユダヤ教教会)のとなりにモスク(イスラム教教会)が建っていることもあります。感謝祭の後、ヒンズー教徒は家の前に竹の棒を立て、その先に赤い旗を掲げます。ラマダン(断食月)が明けるとイスラム教徒たちは客を呼び豪華な食事をとります。黒人系やジャワ系のスリナム人が祝うウィンティ・プルやジャラン・クパンといった伝統行事も見るだけでなく、できれば参加してみてください。

スリナムの食卓には世界中の料理が並びます。朝食は中華の点心やバッケルジャウ(塩魚)のロール、昼食は東インド諸島風のローティ(薬味を効かせたパンケーキでカレー味のポテトやチキンとともに食します)、夕食は有名なブラウンビーンズとライスなど多彩なメニューが楽しめます。

死者にまつわる儀式も興味深いものがあります。ヒンズー教の火葬の儀式であるウェグ・ナール・ズィーは公開で行われ、誰でも見ることができます。服喪期間が終わる時に行われるプル・ブラカの儀式に参加する機会があったら、絶対に見逃さないでください。

自然
その美しい動植物のおかげでスリナムの旅は五感すべてに大きな喜びをもたらしてくれます。途切れることなく続く熱帯雨林の緑の絨毯が国土のほぼ80%を覆い、沿岸の平野部はサバンナ地帯を形成しています。

スリナム自然保護財団(Stinasu)は自然保護に取り組んでおり、コンサベーション・インターナショナル(CI)や世界自然保護基金(WWF)などの国際組織も重要な役割を担っています。自然保護の新しい形として、ネイチャー・ボランティアたちは休暇を利用してウミガメの研究などの支援に当たっています。多数の自然公園が生物多様性の保全で有効な役割を果たしていますが、その中で最大の規模を誇るのがスリナムの国土のおよそ9%に相当する64万ヘクタールの広さがあるスリナム自然保護区です。ジャングルの中ですごすことは、心と体両方にヒーリング効果をもたらします。スリナムはバードウォッチングに関しても理想的な国といえるでしょう。たくさんの鳥を見るために遠くまで出かけて行く必要はありません。沿岸部の広大な地域では渡り鳥をはじめ、ショウジョウトキやイソシギなどを観察することができます。

アマゾン川が運んでくる土によって周辺部の海の色が茶色に染まることもありますが、それでもスリナムの海岸は訪れる価値があります。その姿は太古の自然そのまま。まるで時間の流れが止まったかのように感じられます。決まった時期になるとスリナムの海岸には3種類のウミガメがやってきて卵を産んで行きます。特にガリビ自然保護区には、2月から7月にかけてたくさんのウミガメがやってきます。

アクティブ
スリナムは活動的な旅行者でもエネルギーをもてあまして困るということがありません。自然保護区の息を呑むような美しい景色や心癒される滝を結ぶウォーキング・トレールが、距離や難度などレベルに基づいてさまざまに設けられています。スイミングはどこでも可能。毎年7月1日には、スリナム川の約20kmのコースでスイミング・マラソンが開催されます。

サイクリングも人気が高まりつつあります。マウンテンバイクやオールテラインバイクなどで行く魅力的なツアーが設定されています。内陸部では登山も楽しめます。釣り人たちにとってスリナムは、釣りの醍醐味を思う存分味わうことのできるまさに天国です。

―IDB現地事務所経由スリナム共和国政府提供