ガイアナの面積はほぼイギリスと同じ。海岸地帯、山岳部の雨林地帯、サバンナの3つの地域がこの国の地理的特徴を形作っています。一部がベネズエラ領とブラジル領にかかってはいますが、標高2,180メートルのロライマ山はガイアナの最高峰。また、ベルビス川やデメララ川など河川が多いことでも知られていますが、その中で最大の川が365の島を持ち、河口付近の川幅が32km以上にも達するエセキボ川です。ガイアナでの生活はこうした巨大な川を抜きに語ることはできません。巨大な河川はまた、内陸部の熱帯原生林への交通手段にもなっています。内陸部では豊富な埋蔵量を誇る鉱物資源が見つかっており、ボーキサイト、金、ダイヤモンド、マンガンなどが特に重要な資源です。木材も重要な産業の一つです。ガイアナの豊富な天然資源は、ガイアナの6大人種であるアメリカ・インディアン、黒人、東インド諸島先住民、ポルトガル人、中国人、ヨーロッパ人など多様な民族構成を反映した多様な工芸産業に原材料を供給してきました。人種の多様さは料理や宗教などの多様性をもたらし、楽しみ祝う休日や祭りもさまざまです。
熱帯地域にあることから観光地として1年中楽しむことができます。国内には巨大な滝が数多くあり、ほかにもジャガーやオオカワウソ、オウギワシ、世界最大の淡水魚であるピラルクなどの野生生物が多数棲息する広大な熱帯雨林やサバンナが広がっています。シャル・ビーチは多数のウミガメやその他の野生生物の営巣地として知られています。ルプヌニ草原地帯で広く見られるバケロ(南米のカウボーイ)たちのライフスタイルなども含め、多数の部族が住んでいるアメリカ・インディアンの文化も強い影響力を持っています。
赤道付近の気候は暑くて湿度が高いのですが、それを北西の貿易風と2度の雨期がやわらげてくれます。ガイアナを訪れるベスト・シーズンは旅行目的によって違ってきます。カイエトゥール滝を見ようというのなら雨期の終わり頃(1月半ばか8月半ば)がベストですが、気候的には湿度はやや高いものの、それほど気温が高くない10月半ばや5月半ばがお勧めです。陸路を使って内陸部を目指すなら、移動が楽な乾期がいいでしょう。ルプヌニ草原のレセムで開かれる南米スタイルのロデオ大会でのバケロたちの妙技を見たいのならイースター(復活祭)の時期にくるべきです。
77万人のガイアナ人のうち約90%は農業に適した海岸の平地地帯に住んでいます。主に米や砂糖きびを栽培しています。この地域の多くは標高がゼロメートルかそれ以下であり、地元では「海の壁」と呼んでいるオランダが作った堤防と、ダムと運河を組み合わせた水防システムによって守られています。人口のほぼ半分に当たる35万人は首都ジョージタウンとその近郊に住んでいます。ジョージタウンは北部海岸地帯のデメララ川の河口にあって、急速に成長してはいるもののどこかのんびりとした雰囲気を持った街です。
ガイアナの野生生物
熱帯雨林は生物多様性が最も豊かな生態系です。ほんの数平方キロメートルのアマゾン熱帯雨林でも、北米大陸で確認されたより多くの動植物がいるに違いありません。
ガイアナの総面積はおよそ216,000km2ですが、その80%以上が熱帯雨林です。これまでに、6,100種以上の植物、1,000種の樹木、450種の鳥、400種の魚、120種の両生類、180種の哺乳類が確認されています。しかしそれは、いまだに本当の野生を残すこの国の一部にしかすぎません。
ガイアナ最初の町ジョージタウン
全体が史跡のような町で、市庁舎や裁判所、世界で最も高い木造建築として知られるゴシック様式のセント・ジョージ大聖堂など、優雅なコロニアル建築がいたるところに見られます。
おびただしい数の花や豊富な樹木、さらには手入れの行き届いた植物園や動物園などの近郊施設によって、首都ジョージタウンは「カリブ海の庭園都市」の称号を冠せられています。
この町はまた、人跡未踏の熱帯雨林と広大なサバンナが広がるガイアナ内陸部への旅の出発点でもあります。
カイエトゥール滝
一筋の滝としては世界最大であり、水量の多い時期になると、幅135メートル、落差220メートルあまりのこの滝からは毎秒130トンもの水が流れ落ちてきます。その落差はあのナイアガラの滝の5倍近くあります。
カイエトゥール滝へはジョージタウンより空路約1時間の距離で、空からも壮大な眺めを楽しむことができます。
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ガイアナ探検―驚異に満ちた国
熱帯気候に合わせてアレンジされた凝った作りの木造コロニアル建築。人跡未踏のアマゾン熱帯雨林、山脈、大河、広大なサバンナ。ロバが引く馬車とスクーターが併走する横を走り抜ける巨大な四輪駆動車やスタイリッシュなスポーツカー。広い道路と氾濫を繰り返す運河。アフリカ黒人、インド、ポルトガル、中国などからの移民、先住アメリカ・インディアンなど複雑な人種構成。地理的には南米に属しながらも、政治的、社会的にはカリブを思わせるおおらかな雰囲気…こうしたことが南米で唯一英語を公用語とする国ガイアナの相反する要素が入り混じった不思議な魅力を作り上げているのです。
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