バルバドス ガイアナ
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バルバドス

国名: バルバドス
位置: 北大西洋、ベネズエラの北、東インド諸島に属する島国
面積: 431km2
首都: ブリッジタウン
人口: 277,264人
政治体制: 議会制民主主義。英連邦に属す独立主権国家
公用語: 英語
通貨: バルバドス・ドル

壮観な島
地図
バルバドスにはほかの国とは違うと感じさせる何かがあります。それは新しさであったり古臭さであったり、あるいは荒々しさであり、やさしさでもあります。トロピカル・アイランドに求められるものはすべてそろっています。たとえたった1日の旅でもあるいは2週間の長期滞在の最後の日でも、ひとたびバルバドスの魔法にかかったら逃れることはできません。また、青空にぽっかり浮かんだ白い綿雲か、絵のように美しい砂浜や海や空か、あるいはさまざまなアクティビティなのか―いったい自分が何に心を奪われたのかさえ分からなくなってしまうかもしれません。

バルバドスのいたるところに見られる表情の豊かさはその景色に原因があるのです。島の東側と西側にはそれぞれまったく違う美しさがあり、まるで2つの違う国を見ているような気がします。西側を一言でいうなら、ヤシの木が茂る絵のような白い砂浜のある、のどかでやさしさに満ちた熱帯のリゾート。それに対して東側は、神の右手が置いていった巨大な岩が転がり、風にあおられるヤシの木と、茶色い砂丘と、粘土層の縞模様がむき出しの丘と、茫漠と広がる大西洋という荒々しいイメージの土地。

西側の白い砂浜
西側の白い砂浜
荒々しい東側の海岸
荒々しい東側の海岸
ハリソン洞窟の鍾乳洞
ハリソン洞窟の鍾乳洞
ヨーロッパの香りを残す建築物
ヨーロッパの香りを残す建築物
すばらしい眺望が楽しめるガン・ヒル信号所
すばらしい眺望が楽しめるガン・ヒル信号所
歴史を今に残す邸宅
歴史を今に残す邸宅

この国の歴史もその魅力に大きく貢献しているのみならず、政治的な安定性や法の支配を尊重する国民性にも影響を与えています。この島に最初に住みついたのは、平和的な農耕民族のアラワック・インディアンであったと考えられています。それは今から2,000〜3,000年前のことで、その後好戦的でカニバリズムの風習を持つカリブ族がこの地にやってくるといつしか追われ姿を消してしまいました。アラワック族が定住していた証拠は見つかっていますが、彼らがどのようにこの地を去って行ったのか、その詳細はなぞに包まれたままです。1536年にポルトガル人がやってきた時、すでに彼らの姿はありませんでした。ポルトガル人はこの地に長く留まることはありませんでしたが、たくさんのブタを島内に放し、またこの島を「ロス・バルバドス」(「鬚(ひげ)のある者」の意味)と名づけました。それは、当時この島にたくさん生えていたヒゲ状のつるがあるビワ科の植物に因んでつけたものです。

1625年、パウエル船長率いるイギリスの船「オリーブ・ブロッサム」号がバルバドスに到着した時、島には住民がおらず、そのため彼らはイギリス王ジェームズの名の下に島の領有を宣言しましたが、その時すでにジェームズ王が他界していたことは知る由もありませんでした。1627年2月17日、80人の入植者と10人の奴隷がこの地にやってきました。彼らが上陸した場所は最初ジェームズタウンと名付けられました。現在はホールタウンと呼ばれ、上陸記念碑が建てられています。バルバドスはまたたくうちにイギリス領の中で最も裕福な植民地となりました。ほかのカリブ諸国と異なり領有権が他国に移ることもなく、政治や教育、法律などでイギリスの感化を大きく受けた後、1966年11月30日バルバドスは独立を果たしたのです。首都ブリッジタウンの中央には、本国イギリスよりも早くネルソン提督の像が建てられました。ネルソン提督像の近くには政府関連の建物が並び、その中には英連邦で3番目に古い議事堂も含まれています。

バルバドスは地上でも地下でも水中でも思いっきり観光を楽しむことができます。ヘリコプターによる遊覧飛行でパラダイスを空から眺め、ハリソン洞窟では地底旅行の気分を味わい、大西洋の海底では海中の生命の奇跡を目の当たりにすることができます。ハリソン洞窟は、数あるバルバドスの観光名所の中でも最も人気の高いスポットの一つ。鍾乳石/石筍、透き通った流れ/水溜り/滝などが、抑えた照明の中に浮かび上がり、トラムカーに乗りながら行く巡礼の旅のような宗教的雰囲気に満ちた経験をすることができます。

バルバドスはいたるところでヨーロッパの香りを感じることができます。たとえば聖ニコラス修道院はぜひ訪れてほしい場所の一つ。変わり者の領主と不幸な奴隷たちの数奇な歴史に彩られたプランテーションの領主邸であったというだけでなく、西半球にわずか3件しか残されていないジェームズ1世時代風の建築物であるというだけでもなく、1930年代のバルバドスを映した貴重なフィルムがあるからというだけでもなく、バルバドスで最も美しい景色が望める場所、チェリー・ツリー・ヒルへの道筋にあるということからもぜひ立ち寄ってみてください。サンベリーやフランシャといったそのほかのプランテーション・ハウスにもそれぞれの魅力があります。ファーリー・ヒルの邸宅跡も見逃すことができません。1950年代に作られた映画「日の当たる島」の舞台になったほど壮大な邸宅が、撮影終了後ほどなくして火災で焼け落ちたためバルバドス政府が買い上げて公園に作り変えたものです。木の多いファーリー・ヒルからの眺めはチェリー・ツリー・ヒルのそれにもひけをとりません。大きな建造物のリストに必ず加えたいのが「サム・ロードの城」。本物の海賊の城だったところです。

バルバドスの軍事的歴史もいくつかの痕跡を残しています。かつてイギリス軍の刑務所として使われていたバルバドス博物館には、初期の時代から現代までのバルバドスの歴史をたどることのできる興味深い遺物の膨大なコレクションがあります。バルバドス・ナショナル・トラストによって見事に保存されているガン・ヒル信号所(Gun Hill Signal Station)には手入れの行き届いた庭園や、遺物、島の南半分を見通すことのできるすばらしい眺望のほか、療養中の兵士たちが大英帝国の力を誇示するためサンゴ石を削って作ったおそらく最後で最高のライオン像などがあります。バルバドスで最も分かりやすいランドマークの一つでしょう。ガリソン地区(Garrison Area)もこの国の軍事史を彩った数々の遺物を残しています。

熱帯美のガーデン:アンドロメダ植物園やフラワー・フォレスト、オーキッド・ワールド−どれもその名が示すようにゴージャスで、エキゾチックな花々が咲き誇っています。

今や世界遺産とエコツアーが世界的観光トレンド。バルバドスもまた例外ではありません。そうした中で最新のスポットが、バルバドス第2の都市スペイツタウン近郊の探索ガイド付き、アルビブ・ネイチャー&ヘリテージ・トレイル(Arbib Nature and Heritage Trail)です。そのほか、毎週違ったトレイルを歩けるようハイカーを対象とした無料レッスンを行っているハイク・バルバドス(Hike Barbados)も楽しみな場所の一つです。バルバドス野生生物保護区、グレナダ・ホール信号所(Grenade Hall Signal Station)、レイン・フォレスト・トレイルなどへもぜひ行ってみてください。野生の緑色のサルを見るだけでも訪ねる価値が十分ありますが、そのほかにもエキゾチックな鳥や動物たちに会うことができ、忘れられない思い出ができるでしょう。

しかし、観光名所を訪ねることだけがバルバドスの魅力ではありません。年間を通して、7大祭りが旅行者を歓迎してくれます。なかでも最大の呼び物が7月〜8月の砂糖キビ刈上げ祭り(Crop Over)です。また、大規模なスポーツイベントも熱狂的雰囲気の中で開催されています。まさにノンストップ・アクション。バルバドスで最高の人気を誇るスポーツといえばクリケット。例年、年明け早々に開催される、西インド諸島のチームとビジター・チームとによる世界最高レベルの熱い戦いを見逃さないでください。

もちろん、旅行者がもっとよく知っているスポーツもあります。3月初めに開催されるサンディ・レーン・ゴールド・カップはカリブ海地域最高峰の競馬レース。西半球で最大のホッケー大会、バンクス・バルバドス・ホッケー・フェスティバルが開かれるのは8月で、世界中から強豪チームが集まってきます。12月に行われるラン・バルバドスは10キロ、フルマラソンなど何種類かのレースで構成され、世界的にも注目されている長距離レース・イベントであり、バルバドス人たちはランナーに熱狂的な声援を送ります。テニス、スカッシュ、ポロ、バレーボール、バスケットボール、サッカー、ラグビーなども盛んに行われています。

ここで、マリーン・スポーツに目を向けてみましょう。バルバドスはサーフィンやウィンドサーフィンに最適の島。世界トップクラスの選手が、毎年ここで開かれるアマチュアやプロの国際サーキット・レースに参加するためやってきます。そのほか、スイミングや水上スキー、ダイビング、セーリングなど、個人の好みに合わせた海の楽しみ方が選べます。

最後にバルバドスのベストな部分をご紹介しましょう。それは完璧な宿泊施設。しゃれたゲストハウスから、便利なコンドミニアム、アクティビティ満載で全食事付きのフルサービスのホテル、そしてゴージャスな最高級ホテルや洗練されたビラまで、考えられる限りのありとあらゆるタイプの施設を用意しています。食事に関しても心配はいりません。バルバドスにはバラエティ豊かなレストランがそろっており、この国独特の料理からインターナショナルなメニューまで、カリブのシェフたちが腕によりをかけて作ったすばらしい味の饗宴を楽しむことができます。「郷に入っては郷に従え」がモットーならば、クークーやトビウオ、パンプキン・フリッター、オクラ、西インド諸島風シチュー、プディング&ソース、ブラックピーズ&ライスなどバルバドス料理に挑戦してみてください。ほかにもフランス料理、イタリア料理、中華、日本食、インド料理、ポリネシアン料理、ギリシャ料理、メキシコ料理などがあります。ほとんどのレストランが、美しいトロピカル・ガーデンやロマンチックなオーシャン・ビューを楽しみながら食事ができるようになっています。料理とともにそうした優雅なセッティングもご堪能ください。

「選りすぐり」それがこの国のキーワード。ショッピングなら、ケーブ・シェパード、ハリソンズ、ダ・コスタ・モールなどがあるブロード・ストリート。エレクトロニクス機器や服、ガラス/クリスタル製品、陶器、カメラ、香水、アルコール類などの世界的ブランドが並んでいます。また、デザイナーズ・ブランドの服なら、西海岸や南海岸のブティックもいいでしょう。そうした輸入ブランド以外にも、バルバドスにはサイモン・フォスターやポーリン・ベラミーなど、魅力的なファッションを作り出しているデザイナーがたくさんいます。陶器、かご細工、紙、絵画、針金細工、貝殻細工などは、取り扱っている全商品に「Made in Barbados」の保証が付いているペリカン・ビレッジがお勧めです。

この島の探検に出かければ地元の住民に出会えます。彼らは自分たちのことを「ベイジャン」(Bajan)と呼んでいます。バルバドスは世界でも国民の識字率が最も高い国の一つ。教育水準が高く、文化的でありながら、素朴で友好的な資質を失うことなく、それがこの国の大きな資産となっているのです。新しいものも古いものも完全に融合させ、それを世界中からやってくる旅行者と分かち合う、それがバルバドスという国であり、バルバドス人なのです。

―IDB現地事務所経由バルバドス政府提供