未来のための水
貴重な自然地区の保護と低所得者居住区の水の確保を共存させるエクアドルの首都の知恵

 

ポール・コンスタンス

 エクアドルの首都キトの南のはずれでは、標準的な住宅開発が進んでいる。

 一般的に、ラ米の大都市郊外に低所得者居住区が形成されるパターンは見るに耐えない。まず、無断居住者が掘っ立て小屋を立てる。そのうちに自治体がたまりかねて基本的な土の道路を引き、各家庭が住宅を改造する。

 上下水道は一番後回しになるのが相場である。キト南部のホセ・ペラルタに13年住んでいるムルキンチョ・ルフィーノも、11年間は上下水道なしの生活だった。長年、隣人ともども巡回給水車から水を買い、通りに漂う未処理汚水の臭いに耐えていたのだが、ついに自治体に上下水道の設置を陳情する委員会を組織した。

待ち望んだ給水栓の側に立つ
ムルキンチョ・ルフィーノ

 今日、ルフィーノの忍耐と積極的行動は報われた。そしてその恩恵を受けたのは彼だけではなかった。キト市の上下水道公社(EMAAP-Q)によって、近隣地域だけでなく市の将来的な成長を見越してさらに南の未開発地域に上下水道管が敷設されたのである。

 ルフィーノは次のように語っている。「その結果、資産価値の増大、衛生状態の大幅改善、待ち望んだ利便性の向上が実現した。特に嬉しいのは24時間水があること。キトの中でも月収が200ドル未満の住民が多い地区にとって一月の上下水道料金約8ドルは大金だが不満はない。これがこの地域で信頼できるサービスであることを考えればこの価格は適切だと思う。」彼は、ごみ収集や電気、道路保全と次々に実現させていったが、実現させたいことはまだまだ残っている。

 全文はhttp://www.iadb.org/idbamerica/index.cfm?thisid=2505(英語)にてどうぞ。

新しい水処理施設から見渡した水道の通るキト市南部地域

 

 


 


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