| |
|
IDB借入加盟国紹介
概要
正式国名: コロンビア共和国
首都: ボゴタ市
主要都市:メデジン、カリ、バランキジャ、カルタヘナ、ブカラマンガ、マニサレス、パスト、ククタ
人口(2002年): 44,000,000人
気候: 高度による変化を伴う熱帯性気候
公式時間: GMT-5時間(通常/夏季)
治世方式: 参加型民主主義、統一共和国
国家元首: アルバロ・ウリベ・ベレス(2002年〜2006年)
宗教: 信仰の自由。ちなみに最も歴史が古く、信徒数が多いのはカトリックである。
公用語: スペイン語。また、各民族集団の言語や方言もそれぞれの地域では公用語とされている。
通貨: コロンビアペソ
国の祝日: 7月20日。独立記念日(1810年)
国花: ラン
国鳥: コンドル
地理
コロンビアは南米の北西端にあり、パナマ、ベネズエラ、ブラジル、ペルー、エクアドルと国境を接している。面積は1,141,748平方キロあり、ブラジル、アルゼンチン、ペルーに続き南米で4番目に広い。延長2,900キロに及ぶ海岸線のうち1,600キロはカリブ海、1,300キロは太平洋に面している。南米では両大洋に海岸がある唯一の国である。
コロンビア領土は南から北に向けアンデス山脈が貫いている。アンデス山脈は西、中央、東、の3つの山系に分かれている。このアンデスの山系により国土は主な4つの地方に分かれている。アンデス地帯または山岳地帯、北はカリブ地域、西は太平洋地域、そして国土の東部及び南部はオリノキアムアマゾニア地域である。
コロンビアには世界有数の豊かな生物多様性があるとされている。特に鳥類、両生類、ラン、淡水魚、霊長類、爬虫類、蝶類の種類が非常に豊富である。
地下資源も豊かであり、高品質のエメラルドについては世界の生産量の90%以上を産出している。他にも金、銀、プラチナ、銅、ウラニウムなどの鉱物の埋蔵量が非常に多い。また、石炭の埋蔵量はラテンアメリカ最大であり、輸出も多い。石油も輸出しており、埋蔵量は370億バレルでラテンアメリカで4番めの規模である。
気候
赤道地帯にあるもののアンデス山脈が国土を貫いているため湿性密林や熱帯性平原、ひいては高山性荒れ地や万年雪など多彩な地形に恵まれている。従って気候の変化も季節によるのではなく、高度に応じており、標高が1,000メートル高くなるごとに気温が約6℃下がる一方海抜0メートルの最高気温は30℃を超える。
四季がなく、各地域の気候は1年を通じて比較的安定しているものの乾季と雨季では多少変化する。乾季は通常12月から1月までと7月から8月まで、雨季は4月から5月まで、及び10月から11月までであるが、大幅にずれることもある。
歴史
今日のコロンビア領土には14000年以上昔に人類が生存していた証がある。タイロナ、ムイスカ、トゥマコなど隆盛を誇った先住民文化は高度な社会・文化水準に達していた。今日まで保存された石器、土器、金細工はスペインの征服者が到来する以前この地に住み着いていた人々が豊かな知性をもっていたことを示している。特に金細工のすばらしい品々は、全身を金で覆われたある先住民の王がアンデスの山々の中にある小さな湖に定期的に潜っていた、というエルドラド伝説を生んだ。
16世紀始めにスペイン人が到着すると文化と技術の融合が急速に始まった。1525年以降国内各地に都市が建設され始めた。コロンビアの場合スペイン人と先住民との混血は非常に急速に行われた。まもなくスペイン語とカトリック教が先住民の方言や信仰をしのいだ。しかし農業技術に関しては植民者たちが先住民の灌漑や種まきの技術を取り入れた。
植民地時代(16世紀半ばから19世紀始めまで)の間に経済基盤が根本的に変化した。運輸、繊維産業、金属や建材の使用法が変わり、小麦やサトウキビなど新しい作物が広まった。カルタヘナ・デ・インディアス、モンポス、トゥンハ、ビジャ・デ・レイバ、ポパジャンなど美しい植民地時代の都市ではいまでもスペイン人から受け継いだ建築や文化の遺産をみることができる。カルタへナの城壁や城などの要塞や、金と銀でできた祭壇があるすばらしい教会などが混血文化の成果を浮き彫りにしている。
1810年7月20日にスペインから独立し、共和制時代が始まった。1886年憲法は1991年に新憲法が公布されるまで国の司法の支柱であった。20世紀半ばに国のインフラが急速に近代化し、都市化が進み、農村社会が都市型社会に変貌を遂げた。
90年代初頭に発展のあり方が基本的に変化し、経済が貿易や外国投資に対しより大きく門戸を開き、南半球の統合が進み、経済発展の原動力としての輸出が推進されるようになった。
経済
コロンビアの経済は安定し多角化しているため、数十年間にわたりラテンアメリカ全体で最も着実に成長した。過去25年間GDPが成長しているので「失われた10年間」と呼ばれる80年代においても債務を返済することができた。1990年から貿易と外国投資に対し国の経済を開くべく一連の改革プログラムを実施してきた。建設、金融サービスが拡大し、海外から資本が投下されているおかげでGDPの成長は平均年4%を上回っている。
経済の主要部門と投資機会
化石燃料
コロンビアの石油埋蔵量(370億バレル)はラテンアメリカで第4位の規模である。
鉱業
石炭埋蔵量はラテンアメリカで最も多い。世界最大の露天掘り石炭鉱山(エル・セレホン)を有し、世界有数の輸出国でもある。その他金、ニッケル、銀、プラチナ、銅、ウラニウムといった鉱物も豊富である。また、高品質のエメラルドについては世界の輸出の90%を担っている。
工業
国内外の投資家の参入を得てしっかりした工業基盤を備えている。繊維、アパレル、自動車部品、グラフィックアートなどの分野は高い競争力があり、国際的に質が高いことが評価されている。
工業製品の輸出量は多く、市場は主としてラテンアメリカや米国で、小地域の貿易協定や米国の特恵関税制度を利用している。 輸出が盛んな分野は自動車と自動車部品、繊維とアパレル、グラフィックアート、医薬品、製紙、石油化学、プラスチックや農薬などである。
農産加工品
コロンビアは農産加工業発展の潜在力が高い国である。70年代末から急成長を始めた花卉部門は農産加工業のポテンシャルが大きいことを示す一例である。現在コロンビアはオランダに次いで世界第2位の花卉輸出国であるが主力はバラとカーネーションである。また高品質で知られるコーヒーの生産量も世界第2位である。その他に成長ポテンシャルが高い農産品は有機作物、油ヤシ及びトロピカルフルーツである。
国の貿易政策のもと、国内外の投資家がコロンビアを拠点に南米、中米、北米並びにヨーロッパの10億人を超える拡大市場に向け特恵関税または関税ゼロで輸出を行うことができる。
更に国家政策として輸出部門を国の経済発展の原動力とするべく1999〜2009輸出戦略プランを実施している。コロンビアを真に強力な輸出国とする目標のもと、重要なアクションを前倒しに実施し、大、中小企業のみならず国内各地方や経済の様々な分野の生産性と競争力を強化した。こうした目標に鑑み、また、世界経済への積極的な参入、なかんずく将来のFTAA加盟を睨んで全国生産性・競争力向上政策が実施され、国立生産性センターが創設された。生産性に関しては日本から多大な技術協力を提供していただいた。こうした努力の甲斐もあり、コロンビアは世界経済フォーラムから政府の輸出支援サービスが最も篤い国のひとつとして評価された。
一方コロンビアは外国投資に対して開かれた法制を備えており、特定の地方や経済の部門に対するインセンティブ、近代的な設備と輸出にあたり港湾や空港インフラへのアクセスが良いフリーゾーン、質の高さがラテンアメリカで評価されている現場作業や管理職用の人材、安定したマクロ経済、国内及び地域の大市場、そして高い成長ポテンシャルを備えている。
この他に重要性が増している産品はトロピカルフルーツや有機食品である。
文化と社会
コロンビアは昔からエメラルドのグリーンとコーヒーの香りで有名である。要求の厳しい日本人の嗜好もこれらの産品を市場に受け入れている。しかし国境を越え、世界各地で成功している新しい富の源泉もある。人である。ノーベル賞文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスや画家のフェルナンド・ボテロ、シャキラ、カルロス・ビベス、フアネス・イ・アテルシオペラドス、といった若いミュージシャン、ピベ・バルデラマ、エドガル・レンテラ、フアン・パブロ・モントジャなどのスポーツ選手、マラリア用合成ワクチンを最初に発見したマヌエル・エルキン・パタロジョなどの卓越した科学者を輩出している。
まだ、カルタヘナ・デ・インディアス映画祭、ボゴタとマニサレスで開催される国際演劇祭、カリ国際芸術祭やメデジン国際詩フェスティバルなど重要な文化的催しも数多く行われている。
コロンビアは多彩なカーニバルや民衆の祭の国でもある。各地の信仰や慣習、伝統が地元の祭に具現化されている。カーニバルで最も有名なのはバランキジャのそれであり、毎年このカリブ沿岸の地で四旬節が始まる前(2月)に祝われている。
スペイン、先住民及びアフリカ文化が混ざりあって生まれたフォルクローレ(民俗音楽)の多様さも特徴である。クンビア、バジェナト、クルラオやバンブコといった最もポピュラーで国際的に知られているリズムはその一端である。
南西部にあるポパジャヤンの町は聖週間の祝いで有名だが、ここの宗教音楽祭には色々な国の宗教音楽集団が参加する。
文学や造形芸術の分野で突出しているのは1982年にノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスや絵画と彫刻作品で世界的に有名なフェルナンド・ボテロである。ボテロについてはパリ、マドリード、ニューヨーク、フィレンツェ、ベニスなどの重要な文化都市で行われたものと同様の大型彫刻作品の展覧会を2004年4月から東京で開催する予定である。
−在日コロンビア共和国大使館提供
|