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| 仕事に就き、夢を抱く機会を与える
若者の労働市場での成功を支えるコロンビアの官民パートナーシップ |
ダニエル・ドロスドフ、コロンビア、ボゴタ発
両親は露天商という貧しい家庭の出身ながら、フェルナンド・モラ(22歳)は、ハイスクールを卒業することができた。
しかし就職の願いはかなわなかった。
「まったくなにもしなかった。」とモラは言う。彼は友達とたむろし、踊りに行き、営業マンになりたいとぼんやりと考えていた。しかしそれ以上には、「将来何をするのか、まったく考えていなかった。」という。
そして今、モラは、エアコンの効いたビルで上着にネクタイ姿でタクシーの新車や中古車の販売に当たっている。月117ドルの最低賃金の3倍を稼ぐモラは、今では一家の大黒柱として、両親と3人の兄弟を養う。
モラは、今こうして仕事も順調なのは、ホヴェネス・エン・アクシオン(若者の活動)と呼ばれるプログラムのおかげだとしている。このプログラムでは、15歳から25歳までの若者が3カ月間の職業技能訓練を終えた後、企業や団体でさらに3カ月間の実務研修を受ける。彼らには、食事手当と交通手当も支給される。プログラムは、政府機関、非営利組織および民間企業のグループが運営管理に当たっている。
モラは、いかに予定を守り、同僚や上司とつきあい、仕事に相応しい服装をするかを教えたプログラムを評価している。「プログラムによって私の態度は一変した。」と彼は言う。「タクシーの営業マンになるなど思いもしなかった。しかし、つねに物を売る仕事をしたいと思ってきた。」
モラは、「若者の活動」に参加した10万人の若者のうちのひとりである。プログラムは、1億7,000万ドルのIDB貸付金によって支援されたコロンビア政府による3件の社会投資計画のひとつである。他の2件の計画は、雇用創出のための緊急公共工事と、農村の貧困世帯を対象とした教育・保健のための家族手当に関するものである。
「これらのプログラムは、チャンスが与えられれば、コロンビアの若者は職務を充分果たせるということを示している。」と言うのは、参加企業の1つ、イノヴァドラ・デ・セグロス保険社のマネジャー、ウンベルト・モレノである。彼の会社は研修を合意した10人のインターンのうち1人しか雇用できなかったが、他の修了生もほかで販売業やサービス業に就職することができた。
ポケベル・サービス会社であるビーパーウェブ社の営業部長ホルヘ・プラタの経験は、さらに顕著である。彼の会社が訓練したインターン10人が、自分達で積極的な個別訪問販売キャンペーンを展開した。「その結果、当社の売上は35%増大した。」とプラタは言う。会社では10人全員に雇用を申し出たが、わずか4人が就職。残りの6人は自分たちで事業を起すことになった。
だが、特に公共部門で実務研修を受けた他の就職志望者はうまくいっていない。全体としては、研修生のうちおよそ28%が就職する。しかし公共部門の研修生については、「定職に就ける可能性はゼロに近い。」と、共和国大統領事務所の「若者の活動」のコーディネータ、リヒア・マルガリタ・ボレロは言う。
ボゴタの衣料品地区の中央にあるコンフェオガル繊維工場も、別の典型的な経験を示している。同工場は、非営利団体ユニオン・テンポラル・ミヌト・デ・ディオスによって訓練されたインターン60人を受け入れた。うち20人は終了前に落後。残ったインターンのうち17人が実務研修後に雇用され、他の7人は協同組合に就職し、契約社員として繊維関係の仕事をしている。
「犯罪率が高く、ゲリラ活動の活発な低所得地域から若者を雇用するのは、当初不安だった。」と工場長のサンドラ・ロシオ・アマリス・ポテスは言う。「確かにまだ心配だ。やって来た時に、若者たちは労働規律や予定を守ること、経営者や同僚とのつきあい、会社にとけ込むことについて、全くわかっていなかった。」と工場長は明かす。しかし会社が雇った研修生は、優秀な従業員であることがわかり、「人手が必要なときは頼りになる。」と言う。
タオル、バスローブ、カーテンを製造するこの繊維工場での仕事は、ペースの速い1日8時間労働で、15分の休憩が1回あり、食事が1回無料で提供される。労働者はすばやく指を使い、ミシンやはさみを使う。初任給は最低賃金の月約117ドルに、交通手当、医療保険がつく。
雇用されたインターンのひとりオルガ・フケンは聾唖者であるが、最近会社から最優秀社員として表彰された。
もうひとりの元インターン、マルサ・マルティネスは、2人の子どもがいるシングルマザーである。彼女は10年生までの教育しか受けておらず、研修プログラムに参加するまではいくつもの下働きの仕事をしてきた。彼女は、工場の仕事の方がいい、以前の仕事に比べて生活も安定するし、人間関係も広がるからと話す。
自分の長期的な目標は、ハイスクールを卒業して、将来はもっといい仕事に就くことだ、とマルティネスは語る。
(原文をご覧になりたい方はhttp://www.iadb.org/idbamerica/index.cfm?thisid=1393をご参照ください。)
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ボゴタにあるディーラーで働く新米営業マン、フェルナンド・モラ
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